ノートは答えを書くメモ帳ではありません。

ノートは答えを書くメモ帳ではありません。

新入会の子どもたちのノートの使い方を見てたら、あらあらあら……。

てなわけで、今回のテーマは「学力がついて成績も上がるノートの使い方」です。

では、行ってみましょう!
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ノートの使い方で、子どもの成績は分かります。

もちろん例外はありますよ。

私が今まで2000人以上教えてきて一番の天才M君のノートは汚かった(笑)

でも彼は天才でした。
学校でも10年に1人の天才と言われてたそうです。

私も彼が通ってた3年間、1回も質問受けたことが無いです。

入試当日インフルエンザで熱40℃。
でも数学は満点でしたから(笑)
県下のトップ校に進学しても3番より下に落ちたことがなかったとか。
もちろん現役で東大合格。

手なわけでどんな場面でも例外はいて。

だけど、そこを真似したらダメですからね。

ノートの使い方で学力は変わるの?

もちろん変わります。
勉強が苦手で塾に入ってくる子どもたちは、例外なくノートの使い方がわかってません。

ノートを答えを書くだけのメモ帳とかと勘違いしてます

ホントに答えしか書かない。
酷い場合は問題番号すら書かなかったり(苦笑)

私は理数系をメインに教えているので、まずは計算問題のノートの使い方から指導します。

日付、テキストのページ、番号、式は横に続けない、など、細かいところを指導します。

中には見せながら説明しても、再現できない子どももいるので、そういった場合は赤ペンで書いてからなぞらせます。

何回かなぞって行くとやっと書けるようになります。

子どもの資質と発達の段階で、
・説明だけでできる子
・見せながら説明でできる子
・なぞらせて真似していくうちにできるようになる子
など様々。

その後の状況に合わせて、辛抱強く指導していきます。

もちろん大切なのは少しでもその子が出来るようになったら承認すること
そうそう、だんだんできるようになってきたね。その調子!」みたいにね。

大人の我々が簡単に出来るだろうと思っていることが、できない子どもは山ほどいます。

それを「何やってんだ!、馬鹿じゃないの?」なんて言わないで、大人の我々が模範を見せてあげること。

それを真似させて、少しずつでいいからできるようにすること。
そして少しでも出来るようになったらそこを子どもにきちんと伝えましょうね。
子どもは承認されることで、次に進めます。

子どもたちは「これでいいのかなぁ?」て不安になってるんです。

そこを「何やってんだよ?」とか「何聞いてんだよ?」とか「何回言えば分かんだよ?」とか言ってもしょうが無い。

だってそうでしょ?
そんなこと言ったところで、その子どもはできるようにならないですから。
そもそも子どもが「出来る様になる」ために指導をしているのだから、大人の我々は「出来る様になる」ためのことを伝えなくてはいけません。

だから、その子の資質、能力などを見極めて丁寧に指導していきましょう。
そして少しでも出来るようになったところを見逃さずに承認すること。

これだけで、その子の計算力は相当上がりますよ。

・ノートは大きく使え!

たまにいるのですが、ノートをぎっちり詰め込んで書く子ども。

何が書いてあるのか読む気すらならないノート。
「もっと大きく書こうね」と指導しても
「ノートがもったいない」とか言う子どもたち。

そもそも論として、「ノートをなんのために使う」のかが分かってない訳です。

勉強が出来るようになるためにノートを使うのに、そこからズレてる・外れてる(笑)

そういう子には「ノートを使う意義」について一から説明します。
それでもやらない子は「めんどくさい病」に掛かってます。

新しい習慣を身に付けることが「めんどくさい」のです。

そういう場合は強制的に指導します。
もちろん怒鳴ったりしませんよ。

出来るようになるまで、授業が終わらないだけです(笑)

出来るようになるまで何回もやらせます。

・目標は「見たときにうっとりするノート」

これは教育者の向山洋一先生の本に書いてあった言葉です。とっても大切なことです。

大切なことなんですが、今の子どもたちにこの話を伝えると間違いなく「キモっ!」って気持ち悪がられます(笑)

そこをすかさず
「うん、キモいよね。要は今までよりも「イケてんじゃん!」って思えるノートを作りましょ!ってこと。

だから、まずは先生が「おっ!綺麗になってきたじゃん」って思わせるように書いてみてね」
と伝えます。

子どもの反応を否定しないでキャッチしながらも、今の子どもたちが使うような言葉で置き換えてあげることで、子どもたちは自然とやりはじます。

・頭のなかにあることを書き出す

また、ある程度上手になってきたら、
頭の中にあることを書き出していくことも指導します。
特に文章題のときに有効です。

とかく子どもは暗算しながら思考をしようとします。
式が複雑になってきても、安産した結果を頭のなかに残しながら、思考をして、次の式に代入しようとしてミスが起こります。

もちろん、ノーミスでできるのなら構いません。
でもミスが多い子どもは、例外なく頭の中だけでやってミスを起こしているケースが多いのです。

ですから、途中式で出てきた結果をノートに書くことも重要です。

私は子どもたちに「100%使えるうちの30%を記憶に使ってると、残り70%で考えなくちゃいけないよね?

それはもったいないじゃん。

だから途中で頭のなかに出てきた結果や浮かんだ思考はノートに書き出しておこう。
そうすれば、問題を解くために100%の力が使えるからね。」と伝えます。

また、どうしてこの式になったのか、例えば「三平方の定理より」と書いておくとか。

根拠を書いたり、要点を書いたり、間違えた理由を書いたり、工夫しようと思えば色々出来るのがノートです。

工夫してノートを書けるようになると勉強は楽しくなります。

たまにノートは綺麗なんだけど、身についてない子どももいます。

その際に「ノートが綺麗に書けてる」ことは褒めましょう。
「ノートが綺麗でも頭に入ってなかったら全く意味がないムダ!」みたいに否定してはいけません。
ノートを綺麗に書けているのは事実なので、そこはしっかり承認・称賛するべきです。

その上で、次の課題を伝えることが子どもの成長を促す大人の役目です。

例えば
「ノートは綺麗にかけるようになったね。

これはとても素晴らしいことなんだよ。

次はこのきれいなノートを使って、ノートに書かれていることをしっかり頭にいれていこうね。

そうやってレベルアップしていこうね!」
と伝えて、ノートに書いてあることをしっかり覚えたり、問題が解けるようになるための方向へ導いてあげるわけです。

何事も出来るようになるには順番があるのです。

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