たかが点数、されど点数!

こんにちは長谷川です。

今日のテーマは「たかが点数、されど点数!」です。

巷では悪も扱いされることもある「テストの点数」に対するこだわり。
でも、扱い方によっては「子ども人生を変える起爆剤」になるんです。

では言ってみましょう♪

テストの点数にこだわることに違和感を感じる人っていますよね。

点数よりも大切なことがあるとか。

(あたりまえだろ!)

今の教育は答え探しの教育、これからは答えを作り出す能力が必要だ!

だから点数を取る能力なんて社会に出たら役に立たないとか。

(答え探しもできない奴が、新しい答えなんか作れるわけないだろ)

 

あのね、そんなことは分かってる(笑)

たかが点数なのかも知れんないが、
だけどね、されど点数なんだよね。

 

って言うのが、

私は、そのたかが点数を取れたために、その後、物凄い自信をつけて、勉強意外でも活躍していく子どもたちをたくさん見てるから。

要は点数を取ることで、自己効力感ってものが分かってくるんだよね。

この自己効力感を意識してうまく扱えるようになると、目標を達成するのにとても役に立つんです。

 

自己効力感ってなんだ?

自己効力感というのは、A.バンデューラ博士が提唱したもので、簡単に言うと「これは私でもできるかも!?」って感じのこと。

何かを成し遂げる時にはこの自己効力感ってとーっても大切。

 

だってそうですよね?これ絶対に無理!なんて感じてたらうまくいくわけないから。

特に苦手教科を克服するにはこの自己効力感を生徒に感じさせることができるかが、教える側としてもカギになる。

ただ、この自己効力感を持たせるにはテクニックがいる。

 

やたら褒めればいい見たいな風潮もあるけど、人間ってそんなに単純じゃない。

だって信頼関係ができていない人から褒められたって、正直???じゃないのかな。

子供たちの言葉を使うと「キモイ」(笑)

これキャリアコンサルタントの勉強会でも勘違いしてる人多いんだよね。やたら称賛ばっかり入れてくる人。

はっきり言って「気持ち悪い」です。

これクライエント役をやるとよーくわかる。マジで気持ち悪いから(笑)

 

何事もタイミングが大切。

目標達成のフォーカスとは?

また、人によって目標を達成するにあたって、その目的をどこにフォーカスしているのか?を考える必要がある。

 

これは何かというと、
例えば勉強することは「新しい知識を身に付けるため」みたいなプラスに積み上げる感覚にフォーカスしてる人と、

逆に勉強することは「点数を下げない為とか、怒られないため」などマイナスにならないように、失わない感覚にフォーカスしてる人とがあるってこと。

ここはきちんと見極めたい。

 

褒められて困る生徒はだいたい失わないことにフォーカスしてる場合が多い。

因みに褒められて嫌がる子っているからね。
むやみに褒めればいいってもんじゃない。
そこは勘違いしないように。

 

そういう生徒には承認してくことが大切。

例えば

「宿題をやってきたね。頑張ったじゃん!」これは×

「宿題をやってきたね」これ〇

やってきたことを認めること、やってきたことをやってきたねってちゃんと伝えること。これが承認。
これとっても大切。

 

なぜなら、承認の繰り返しで信頼関係は構築していくから。
一番わかり易い承認はあいさつ。
「こんにちは」って伝えることで、相手を承認してるわけだ。

 

ではここから、実際にたかが点数をされど点数に変えた事例を紹介。

タイトルは

算数なんてこの世からなくなってしまえばいい!

(笑)

この女の子は小学校時代、本当に算数が嫌いだったんだって。

「この世からなくなってしまえばいい」ってマジで思ってたらしい。

そんな彼女が私の塾に入ってきた。

 

理由は「夢ができたんです。その夢を叶えるためには算数から逃げるわけには行かなくなだたんです。」ということだった。

その子のお父さんが学校の先生で、本人も学校の先生になる夢を持った。どうしたら学校の先生になれるかを彼女なりに考えたところ、お父さんと同じ高校、同じ大学を出ればなれると考えたんだそうだ。しかしお父さんの出身校は県下のトップ校しかも大学は国立大学。

そこに合格するためには、大嫌いな算数をなんとかしなければならない。本人はひとりで勉強するのは無理と考えた。そこでお母さんにお願いして塾に通うことにったというわけ。

 

いい話だと思いませんか?

私この話を本人から聞いた時に、涙が出そうになった。だって、今どきお父さんと同じ職業につきたいなんて娘いないから。娘を持つ親として素直に感動しちゃいました。(ちょっと嫉妬もしたけど(笑))

 

その生徒の授業態度は見事でした。私が言ったことを愚直に実践してくれた。これで点数取らせなかったら100%私の責任だと感じたくらいだった(汗)

目標持つと人間変われるというけれど、まさにそれにあてはまった。

 

うちの子戸惑ってるんです

そんなこんなで、中学生になってはじめての定期テスト。

こっちも結果を知るまでドキドキ(笑)

だってそうでしょ?

それだけ彼女は真剣にやってきたんだ。

で、結果は?って

 

 

 

 

みごと満点!!!

しかも次の期末テストでは満点は逃したもののクラスで1位!

で、本人大喜びって、思うでしょ?

ところが違ったんだね。

 

試験が終わってからの保護者面談で、その子の母親から言われたこと。

それは

うちの子戸惑ってるんです、、

話を詳しく聴いてみると、今まで本当に算数ができなくて、心から「算数なんてこの世からなくなってしまえ」って思ってたのに、その私が満点!?クラス1位!?

あまりにもギャップに受けれられなかっんだって(苦笑)

 

でもね、その後その子の快進撃に繋がるんだよ。

 

たかが点数が、されど点数に変わる!

それは冬が近づいたある日のこと、その子のお母さんが血相変えてスクールにやってきた。

なんとも、その子が生徒会の副会長に立候補するって言い出したらしい。

普通なら親として喜ぶところじゃない?

何だけど、お母さんがいうには

「うちの子は見ての通りとってもおとなしくて友だちもほとんどいない子なんです。主人と友だちがいなくても死なないからっな慰めてたくらいなんです。人前で話すことだって苦手なはず。そんな子が生徒会のしかも、副会長なんて、、。私心配で、、」ってことだった。

 

その日に本人と面談したら、本人はしっかりしてた(笑)

彼女の目を見たら、これは大丈夫だなって感じたので、お母さんにもそのことを伝えました。

 

彼女の快進撃は続く

なんと生徒会副会長に当選!

少しずつ表情に自信がでてきた。

 

こうやって子どもの表情の変化が見られるのは本当に楽しい。

 

長くなったので、そろそろまとめます。

結局、その生徒

その後、生徒会長になりました。

成績はオール5を取り、お父さんの出身校を越えて県下のNo.1の学校に進学しました!

もちろん簡単ではなかった。いろいろな障害を自分の力で乗り越えていった。

 

今でも彼女からの合格の電話を覚えてます。

だって合格したのにあんなに号泣して電話してきたのは彼女だけだから。

わんわん泣きながら電話してきた。

本当に、頑張ってきたんだ。だから心から泣けるんだよ。
私も感動したもの。これ書きながらその時のことを思い出して涙腺が緩んでしまいます。

 

 

もちろん今回話したケース意外にも、たかが点数をされど点数に変えた子どもたちは沢山いる。

だからたかが点数なんて馬鹿にしちゃいけない。

 
だからあなたの子どもがどんなときに「これ!できるかも!」って気持ちが出てくるのかを話してみると、その後のテストの時に役に立ちます。

子どもの成長につながりますように♪

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