神奈川県では中学3年生に成績(内申点)が出揃い、あとは入試に向けての勉強に入りました。
土曜日から冬期講習が始まります。
このシーズンになると生徒からよく相談を受けるのが、
高校入試で行われる面接についての不安です。
神奈川県の公立高校の入学試験は面接試験があり1000点満点のうち200点を占めます。
20%を占めるので結構な割合なんですね。
でも何故か軽視され勝ちなんです。
意識が学校の成績(内申点)と学力検査に行っているからなんでしょう。
もちろん学校によっては面接点でほとんど差をつけない学校もあったり、初年度なんかは全員満点をつけた学校があるとか。(ちゃんと仕事しろよ(笑))
ですが、学力検査で失敗したのに面接点が高得点だったために逆転で合格した例も沢山あります。
その理由も説明します。
私は学習塾の講師でもありますが、キャリアコンサルタントでもあります。
標準レベルの国家資格だけではなく、熟練レベルの国家技能士の資格も取得しています。
キャリアコンサルタントは当然のことながら就活している方の面接指導も行います。
その内容もコンピテンシーや社会人基礎力を意識したものになりますから。
それこそ高校入試の面接試験よりも難関ですし重要な訳です。
ですから、面接指導のプロでもあるわけです。
そこで、今回は高校入試の面接試験対策について、キャリアコンサルタントの視点を入れて、過去の受験生で実際に高得点に結びついた例を交えて紹介します。
緊張しちゃう人はこちらの記事も合わせてお読みください。
面接試験で大切なこと
面接試験で大切なこととは何でしょうか?
それは志望校が重視している学校教育の特色と、
受験生が将来やりたいことのマッチングです。
各高校で教育方針の特色を出しています。
それをしっかり確認することが大切です。
そして、
受験生側も自分の将来に対して、
こう言う方向に進みたいなという方向性を明確にしておくことが大切です。
中学生なので、精神年齢の進み具合によってこの辺りは、
しっかり決まっている子もいれば、
まったく決まっていない子もいます。
しっかり決まっていればいいのですが、決まっていない場合はどうすればいいのでしょうか?
自己理解の第一歩
そう言う場合は、喜怒哀楽の傾向を探ってみてください。
どう言うことかと言うと、その子がどう言う時に喜怒哀楽を感じるのかを調べます。
調べ方は、幼稚園に遡って、1年ごとにどう言う時に喜怒哀楽を感じたのかを書き出させる作業をします。
========ここからコピー&ペイストしてお使いください ========
幼稚園年少:
幼稚園年中:
幼稚園年長:
小学1年生:
小学2年生:
小学3年生:
小学4年生:
小学5年生:
小学6年生:
中学1年生:
中学2年生:
中学3年生:
======
どんな時に嬉しかったのか、
どんな時に楽しかったのか、
どんな時にムカついて怒ったのか、
どんな時に悲しかったのか、
それを学年別に具体的に聞いて行って書き留めます。
それを見ればその子が何に喜怒哀楽したのかがわかるので、そこからその子にあった進路先を見つけることができるのです。
*もし分からない場合はメールください。
この場合のコツとして、将来の仕事として絶対にやりたくない仕事を明確化してください。
一般的に言われているのは、その子が何をやりたいのか?
そこを追求しましょうって言う話です。
ですが、やりたい事が分かっている子どもってどれだけいるのでしょうか?
私が今教えている生徒に聞いてもほとんど答えられませんから。
だからこそ、やりたくないことを明確化してから、
やりたいことを考えることを推奨します。
これ絶対いいですよ。
世の成功者はこれをやってやりたいことを明確化した人が多いですから。
なぜかと言うと……
長くなるのでやめます。
興味ある人は個人的に聞いてください。
面接試験で「最も」大切なこと
では、面接試験で1番大切なことについて説明します。
先ほど。
「それは志望校が重視している学校教育の特色と、
受験生が将来やりたいことのマッチングです」
と話しました。
それを踏まえての話になります。
面接試験で「最も」大切なこと!
それは、
各項目について個性を出すことです。
えっ!?って思いましたか。
当たり前じゃないかって。
ほとんどの子供達は面接試験が初めてです。
ですから、内容よりもまず失敗せずに無難に済めばいいと考えがちです。
なので内容が似通ってしまいます。
例えば、女子生徒の場合で将来の夢を聞かれた場合に「英語を使った職業につきたい」と言う傾向がとても高いのです。
これ本当に多いんですよ。
ですから、受験生の個性を出したものでないと他の生徒と違いが生まれません。
と言うことは、当然のことながら面接の点数の差も出ないと言うことです。
だからこそ、その子どもの個性をしっかり面接で伝える事が大切になってくるのです。
面接試験で逆転する方法
では、そのこともの個性をしっかり面接で伝えるにはどうすればいいのでしょうか?
それは……、
ギャップです。
ギャップとは、英語で隙間って意味ですね。
その隙間が大きいほど、聞き手は「おっと!」なり感動します。
ですから
ギャップの作り方
ギャップの作り方といって捏造するわけではありません。
もちろんその子の人生での事実に基づいて行いますので安心してください。
ギャップの作り方は、
ダメな自分
⇩
頑張ってるいけてる自分
です。
これを作るためには、
まず過去のダメな自分を書き出します。
それに対して何かしらの努力した経験。
その経験から得た結果。
この順番があれば書けますよね。
こう言うと、
こんなことやったことないし無理っていう子どももいるのですが、
ちょっとしたことでいいんですよ。
ですから諦めないでくださいね。
例えば、
英語が全然できなかった。
それを先生のアドバイスで勉強方法を変えてみた。
そうしたら英語の点数が上がって自信がついてきた。
みたいなものでOKです。
2.話す内容は具体的に
次に大切なのは、話す内容は具体的にすることです。
どういうことかと言うと、
×大会では、部員全員で一丸となり、
◯中学2年生の夏の県大会予選の時には、部員全員で…
わかりますか?
この違いわかりますよね。
下の方がより具体的ですよね。
一番やってはいけないこと
面接試験で一番やってはいけないこと。
それは無難に当たり障りのないことを伝えることです。
その段階で少年A・少女A決定です。
その学校の決めた基準点を超えることはできません。
もちろん内申点と学力検査で大きく差をつけられる生徒であれば問題ないのですが、そうでない場合はしっかり対策しましょう。
*入試に向けて頑張っていることと思います。
目の前にあるイベントを真剣に努力することで結果とは関係なく人生は切り開かれていきますから!
*これをキャリア心理学で「計画された偶発性」と言います。スタンフォード大学の心理学者J.クランボルツ博士の理論です。