今回の内容
あなたは子どもは、2020年以降の日本で幸せに生きていく力を養っていますか?
こんにちは、長谷川です。
今日のテーマは「テクノロジーの進歩でどんどん変わっていく社会に適応できるこどもたちの育成」です。
教える側としても、親としても、当事者の子どもたちとしても大切なことなので、このテーマにしました。
では行ってみましょう!
どんどん変わっていく日本社会に適応できていない教師たち
日本の社会はどんどん変わってきています。
私の若い頃とは全然違う世界です。
電話なんて全部黒かったし。
友達と約束していて、来なかったとしても待ちぼうけするだけだし(笑)
豆腐屋のラッパの音なんて聞いたことがない人がほとんどでしょう。
このように、身近な生活が変わっていくのを感じることはできます。
しかし、社会生活、特に仕事(キャリア)の面になると、とたんに分からなくなるものです。
なぜなら、自分の働いている空間しかわからないからです。
自分の身にならないとわからないのが人間です。
ですから、もしあなたが今回書く話を知らなくてもそれはあたり前のことですし、知っていたら時代の流れをしっかり掴んでいるということです。
この話をしていて、怖いのは、子どもたちを教えている指導者がその時代の流れを分かっていないケースがあるということです。というか分かっていない場合のほうが多いのではないかと感じています。
なぜかというと、学校の教師にしも学習塾の教師にしも、とても狭い世界で生きているからです。
しかも、その教えるスキルは2,3年教えればある程度できるようになってきます。もちろんその程度のスキルは稚拙なものなんですけどね。
幸いにも私が務めていた学習塾は、何年経っても毎週のように「授業研修」があったので、どんどんスキルアップをすることができました。若い教師でもとても子どものことを考えた素晴らしいアイデアで授業を展開していきます。それを吸収できたのは良かったです。
しかし、ほとんどの学習塾では「授業研修」なるものが存在していないか機能していません。とってもレベルが低いんです。まあ無理もありません。ほとんどがアルバイトですから。
学校の教師でも、相当意識の高い人出ない限り、自分のスキルを高めることをしません。せいぜい本を買って読むくらいです。
そうなると、その教師の成長は、はじめの2,3年で止まっているんです。
同じことの繰り返しです。だから教師生活20年と言っても、20年毎年のように成長をしている人と、同じことを20回繰り返しただけの人に分かれます。
そんな成長していない教師が「子どもの将来を見極めた指導ができるのか?」という疑問が生じます。
「学習塾は勉強を教える場だから、そんな意識は必要ない」という方もいるかもしれません。
しかし、私はそうは思いません。
なぜかというと、私は困っている子どもを支援したくてこの学習塾という業界に入ったからです。
であれば、子どもが将来社会で活躍できるような指導をしていきたいと思っています。
だから中学生に「抽象化や具体化」の話をしたり、時代の流れの話をします。教科書には載っていないけど将来的に約立つことは伝えています。
キャリアカウンセラーとしての視点
私は前塾を病気で退職しました。再就職のために「キャリアカウンセラー」の資格を取得しました。
昨年の4月から国家資格になり「キャリアコンサルタント」と名称が変わりましたが、子どもたちに「コンサルタント」と言っても分かってもらえないので、「カウンセラー」だよって教えています。
学校に心理カウンセラーがいるので、相談に乗ってくれる人というイメージがあるのですね。
その「キャリアカウンセラー」の資格を取得するために学んだ、知識が子どもたちの指導にとても役に立っています。
例えば「傾聴」。
この「傾聴」の本当の意味が分かりました。
私は約2,000人の子どもたちを指導し、その保護者と面接を繰り返してきました。
その私が「傾聴」の本筋がわかっていなかったなあと感じたものです。
接客をやっている人と話をしていると「傾聴」の話が出てきます。
残念ながら「俺傾聴上手いです」って言う人の「傾聴力の低さ」は酷いです(苦笑)
教育業界でもこの「傾聴」の意味をちゃんと分かって実践できている人はほんの一握りなのでなないでしょうか?
そして日本のキャリア事情。
正直な話、日本がこんなに大変なことになっているなんて思っても見ませんでした。バブル崩壊したり、リーマン・ショックとか言葉では理解しているつもりでしたが、実際のデータを学んだりすると、日本経営三種の神器なんてとっくに終わっていて、いかに自分が無知だったかが露呈して困惑したものです。
この「キャリアカウンセラー養成講座」の受講は、病気による退職と失業というダメージで仕方なく動いたことでした。
しかし、この「キャリアカウンセラー養成講座」を受講したお陰で、これからの日本を見据えて行動が出来るようになったので、人生わからないものです。
で、そんなキャリアカウンセラーの視点から見てもこの先の日本はヤバイだろって感じるわけです。
日本の働いている人のうち4割は非正規雇用者です。
非正規雇用者は給料が安く、賞与ももらえないし、退職金も出ない場合がほとんどです。
正社員だって安心できません。賞与がでない、もしくは出ても雀の涙の会社増えてきています。
退職金制度を廃止している会社も増えています。
終身雇用制度なんてとっくに終わっていますから……。
そして外国人就労。
彼らは真面目で勤勉家ですし、低賃金でやってくれます。
ある介護系の方と話をしたことがあるのですが、例えばフィリピンの方はバックボーンにキリスト教があります。
ですから、日本人が辛いと思っている仕事でも、笑顔で仕事をしてくれるので現場のお年寄りにも人気が高いんだそうです。
また、人工知能の急激な進化。
IBMのワトソン、凄いですよね。
ワトソンはAIとは呼ばずに、コグニティブ・コンピューティングと呼ぶそうですけど。
勝手にインターネット使って勉強しちゃいます。
日本語も話せます。
IBMのホームページ見ると俳優の渡辺謙さんとの対話も見ることが出来ます。
東京大学は、このワトソンを使って難しい白血病の診断を人間よりも早く正確にできたことが、ニュースで話題になりましたよね。
これだけ見ると人間の明るい未来に貢献してくれるからいい意味でしか捉えられないかもしれません。
しかし、このワトソンだけではなく、ロボットや機械の進化により、社会生活の色々なところにオートマチック化が進んでいます。
例えば、ガソリンスタンドや大手スーパーのレジ。
セルフ化が進んできています。
ロボットがいれば人件費はなくなるからです。
そうなると、この先「無くなる職業」が出てきます。
3年前にオックスフォード大学の学者があと10年で消える職業・無くなる仕事を発表して話題になりました。
特に無くなる可能性(90%)が高い職業
- ・銀行の融資担当者
- ・スポーツの審判
- ・不動産ブローカー
- ・レストランの案内係
- ・保険の審査担当者
- ・動物のブリーダー
- ・電話オペレーター
- ・給与・福利厚生担当者
- ・レジ係
- ・娯楽施設の案内係、チケットもぎり係
- ・カジノのディーラー
- ・ネイリスト
- ・クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員
- ・集金人
- ・パラリーガル、弁護士助手
- ・ホテルの受付係
- ・電話販売員
- ・仕立て屋
- ・時計修理工
- ・税務申告書代行者
- ・図書館員の補助作業
- ・データ入力作業員
- ・彫刻師
- ・苦情の処理、調査担当者
- ・簿記、会計、監査の事務員
- ・検査、分類、見本採集、測定を行う作業員
- ・映写技師
- ・カメラ、撮影機器の修理工
- ・金融機関のクレジットアナリスト
- ・メガネ、コンタクトレンズの技術者
- ・殺虫歳の混合散布の技術者
- ・義歯制作技術者
- ・測量技術者、地図作成技術者
- ・造園・用地管理の作業員
- ・建設機器のオペレーター
- ・訪問販売員、路上新聞売り、露天商人
- ・塗装工、壁紙貼り職人
現代ビジネスにこんな記事もあります。興味がある方はどうぞ。
経済のプロ40名以上が明かす、ロボット時代に「生き残る会社」「なくなる仕事」~2020年の日本を大予測!
私が子どもの頃にあって今無くなった仕事。
駅の改札口の切符切りの仕事とか。
個人のおもちゃ屋も少なくなりましたね。少なくとも私が住んでいる町にはありません。
昔ながらの銭湯も見なくなりました。スーパー銭湯はありますけど。
テクノロジーの発展で、仕事がコンピューターやロポットに取って代わってきています。
インターネットの発達で本屋もなくなってきました。
CDショップも激減しましたよね。
ではどのような仕事が残るのか?
ではどのような仕事が残るのか?ということですが、それはロポットやコンピューターでは出来ない仕事ということになります。
単純作業はロボットとか人件費の安い外国の方達に取って代わります。
というかすでに変わってきています。
起業家の中には、将来的に日本人がアジアの国々に出稼ぎに行くのが当たり前になると予想している方もいます。
その方がそのアジアの国にいくと、昔の日本のような勢いを感じるんだそうです。
そんなこれからの日本で生きていくためにはどうしたらいいのか。
それは人間味のある「クリエイティブ」な仕事、もしくは「人間味のあるコミュニケーション能力」が求められと思います。
日本の伝統とか、日本人らしい「おもてなしの心」とか。
昔は人気職業であった医者や弁護士も「コミュニケーション能力」が無い方は厳しくなると予想されています。
だってそうですよね、しかめっ面して薬だけ処方する医者の病院なんて行きたくありません。
AIの医者の方がよっぽど「人に寄り添う」言葉をかけてくれますから。
弁護士も大変みたいですね。インターネットが発達した関係で集客に困っているそうです。
これは4年前に会社を経営している友人から教えてもらったのですが、「ホームレス弁護士」なんて言葉が存在してるんだそうです。
インターネットが広まった関係で、時代の流れに乗れなかった弁護士たちが集客に困り「ホームレス弁護士」と言われるような生活をしているとのこと。
暗い話のように聞こえますが、要は時代を感じて、価値を世の中に与えられる人になることが大切なわけですね。
こんな話をすると、話の内容の上澄みだけにフォーカスして、時代に振り回されてるとか言って笑う人が出てきます。
大事なことは「自分の信念を、時代に合わせていく老舗や長く生き残っているブランド会社は、それを心得ています。
それを当たり前のように自然にできる子どもたちに育てたいなあと思う今日このごろであります。
今年の目標の一つに、なんの目標も持たず、将来の夢が「ニート」って言っている子どもを何とかしたいというのがあります。
日々精進ですね。
邁進しますm(_ _)m
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