お母さんの愛が子どもの可能性を開花させる

お母さんの愛が子どもの可能性を開花させる。

長年、子どもたちを指導していると「お母さんの愛が子どもの可能性を開花させる
これ綺麗事でも何でもなくて、私の経験則です。

 

もちろん勘違いしないで欲しいのは、愛とは甘やかすことでないということです。

その子のことを心から信頼していくこと。それに尽きると思います。

 

家庭内暴力の息子を親孝行に変えた、母親の愛と信頼の実例

例えば、私の高校時代に、非行に走り家庭内暴力をふるう友達がいました。

私はその友達と仲が良かったので、よく学校帰りにその友達の家に寄っていました。

はじめて行った時はびっくりしました。
なぜかというと、お母さんがジュースを持って来たときに、母親に向かって暴言を吐きものを投げつけたからです。

何回いっても同じでした。
でもお母さんの表情は、いつも笑顔でした。

あるとき「お前だけにジュースを持ってきたんじゃないよ!私だってたまには若いこと話をしたいからね。」と息子にいう表情は怯えることもなく、笑顔でした。

高校時代3年間似たような感じでした。彼とは浪人時代も仲良くしていたのですが、ある時彼が変わったのを目撃しました。

いつもとおり母親がジュースを持ってきても、彼は何も言わないんです。

むしろその母親が庭で作業しているのを見て、「母ちゃん、それは俺がやるから置いといて。重いでしょ、腰やっちゃうよ!」とか言っているじゃありませんか!

それから、この友達は私の友人の中では一番の親孝行になりました。

その時、やはり親が子どもを信頼し、真っ向から受けとめることの大切さを学びました。

この話を塾教師になった後に、何回か話をしたことがあります。
それは息子が反抗期に入り、手につけられないと言う相談を受けた時です。

私はその時に彼の話をして
「子どもが最後に戻ってくるのはお母さんのところなんですよ。お父さんじゃないんです。だから、お母さんは子どものことを信頼してください。信頼した上で言葉をかけてください。」
と伝えていました。
 

 
こんな事がありました。

ある中学2年生の男の子の母親、反抗期で手を焼いていました。
塾ではそれほど反抗的ではなく、彼なりに真面目に勉強していました。

そのことを母親に伝えても、あまり信じていない様子。
そのお母さんは明らかに子どもに対する不信感でいっぱいでした。
だから、塾での頑張りも受け入れられない。

本人に母親のことを聴いてみると
「俺のことなんかどうでもいいって思ってんだよ。本当にムカつく」
と言っていました。
親の不信感が子どもに伝わっていたのです。

私は面談で
「お母さんが子どもを信頼しなければ、彼の帰れる場所、戻れる場所がなくなります。どうか彼のことを信頼してください」
と伝えました。

その後、お母さん、必死で頑張ったんでしょう。

彼の様子が少しずつですが、変わっていったのです。
中学3年生の夏期講習が終わった面談では、母親の表情に笑顔が戻っていました。
そして彼は志望校をちゃんと決めて見事合格しました。

 

お母さんが大変なのはわかります。
しかし、反抗期が強い場合や、非行に走ってしまった場合でも、母親がしっかりと子どもを信頼して受けとめるケースは元に戻ります。
そのことを経験則で知っているので、このように話をしているわけです。

人の成長には「信頼」が必要なのです。綺麗事でも何でもなくて、私の経験則です。

 

あなたの想いは言葉と共に伝わるのです。

あなたの想いは言葉と共に伝わります。

ですから、今の子どもの状態のもっと奥に潜んでいる可能性を信頼した上で、言葉をかけましょう。

信頼を持った言葉は必ず伝わります。想いは言葉と共に伝わるものなのです。

もちろんすぐにではないかもしれません。
何年後、何十年後かもしれません。

でも、伝わるんですよ。

私も、親父の言っていたこと反発していました。
でも働き始めてから「親父が伝えたかったことってこれか!」って気づきました。
そうすると自然と感謝の気持ちが芽生えてくるのです。

ですから、想いを伝えるには「信頼」しているかどうかが、鍵を握るのです。

 

 

追伸  電子書籍のEPUB化がほぼ終わりました。10月20日頃に出版する予定です。

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