正負の数を舐めてませんか?

正負の数を舐めてませんか?

こんにちは、長谷川です。

もうすぐ夏休みですね。

家族との旅行の計画やら、夏期講習の日程の把握やら、学校や地域のイベントの確認やらで忙しいときだと思います。充実した夏休みになるためにあとひと踏ん張りです。

 

今日は中学生の子どもを持つお母さん対象です。

お子さんが中学1年生ならビンゴ、もちろん中学2年生や中学3年生でも、数学が苦手なら役に立つ話です。

 

テーマは「正負の数を舐めすぎてませんか?」です。

では、行ってみましょう!

 

教える側も学ぶ側も正負の数を軽く捉えすぎ

新入会の生徒で数学が苦手な子どもの指導でいつも感じること……、
それは、「正負の数」を軽く捉えすぎということ。

これは学ぶ側もそうだし、教える側もそう。

 

数学の苦手な生徒に「どの辺りから躓いたの?」って聞くと、ほとんどが「方程式くらいからかな?」って答えてきます。

「正負の数とか文字式は大丈夫なの?」って聞くと、
返ってくる言葉は「たぶん」とか「恐らく」

この間もそうだったんだけど、そんな時に「正負の数のたし算」を何問かやらせてみる。
そうすると案の定できないんですよ。

もちろん、全滅ではないですよ。
でも正答率は良くて70%。

いやいやそんなんでは「方程式」どころじゃないでしょう。

 

そしてこれは、教える側に問題がある場合があります。
特に学力が高い場合に起こりがちです。

恐らく「正負の数なんて簡単だから、なんとかなるだろう」って思いがあるんでしょう。

酷い場合は、たし算と引き算を1回の授業で教えてしまう。
そして子どもたちは、講師から「わかった?」って聞かれても「はい」って答えてしまう。

新入会の生徒の場合は特に「わからない」って言ってはいけないんじゃないかと講師の方を気遣ってる場合も多いので、この「はい」の真意を確かめなくてはダメ。

 

もちろん正負の数のたし算だから全然わからないわけではない。
でも、ここは正答率100%を目指したいところ。
なぜならここを曖昧にしてしまうと、次の引き算はもちろんのこと、かけ算が入ってくると符号処理が崩壊するからです。

「正負の数」での注意点

正負の数の加法(たし算)はもちろんのこと、全体的に何に気をつけるべきなのかと言うと、
1.加法(たし算)がちゃんと理解できているか?
2.項の概念がきちんとわかっているのか?
3.符号と演算記号の違いと区別がついているか?
4.四則計算のルール(順番)がわかっていて、ミスなくきちんと計算できるか?

この4つは気をつけたい。(もちろん他にもありますがまずはこの4つ)

特に大切なのが、3番の符号と演算記号の違いと区別がついているかが大切です。

どういうことかというと、
(-3)+(+5)では、
数字の前に付いているのが符号で、かっこの間にあるのが演算記号だということ。

符合はその数が正の数なのか負の数なのかを表すもので、演算記号はどんな計算をすればいいのかを表しています。

符合は「その数がプラスチームなのかマイナスチームなのか、チームの違い」
演算記号は「足せ!引け!かけろ!割れ!っていう命令なんだよ」って伝えると子どもたちは、わかってくれる。

と、色々書いてきましたが、
要は夏休み中に、お子さんの正負の数の出来具合いを確認しておいた方がいいですよってことです。

 

そのとき注意点は「正負の数がとっても大切らしいってきたけど、大丈夫なの?」って聞かないことです。
なぜなら子どもは「うん大丈夫」としか答えないから。

だから教科書の章末問題をやらせてみるとか、お子さんが中学1年生なら中間テストを再度やらせてみるとか、実際に問題を解かせて確認することがポイントです。

もし、中学2年生や中学3年生だった場合でも、教科書の章末問題をやらせて見てくださいね。その場合は計算に絞っていただいて構いません。

 

実際に、正負の数の計算練習で計算の基本を確認することで、文字式の計算や方程式の正答率が高まるんです。

当たり前と言わずにやってみてくださいね。
必ず効果はありますから。

もし、きちんと「正負の数」について勉強し直したい方はこちらをご覧ください。
「正負の数」をきちんと学ぶためには?

 

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