今回の内容
記憶力シリーズ1:記憶力を強くするには、まずこれを知らないと始まらない。
おはようございます、長谷川です。
夏期講習が始まり、スクール全体で「都道府県・県庁所在地テスト」「世界の国を覚えようテスト」「歴史の年表テスト」など、社会の暗記テストをやっています。
そこで感じたのは、やはり「記憶力」の重要性。
そこで、しばらく「記憶力シリーズ」と題して、「記憶のしくみ」とか「記憶の方法」とか「記憶について」諸々の話をしていこうかなと考えました。
なぜかと言うと、やはり勉強ができるようなるには「記憶」は大切だからです。
あなたも「暗記なんて意味がない。大事なのは思考力を養うことだ」と言う話を聞いたことがあるかと思います。
確かに「思考力を養うことは大事」です。
ですが、その思考力を養うのにも「記憶力」は大切だからです。丸暗記だって時によっては必要だし効果があります。
物事には順番というものがあります。
いきなり何もわからない子どもたちに「自分で考えることが大切だ!」と言って何も教えない方がいますが、私はこういう考え方には反対です。
考え方を知らない子どもたちは、こんなこと言われてもただ混乱するだけです。
私は「自分で考えるとはどういうことなのか」ということを教えることも教育の一環としてあるべきだと考えています。
「自分で考える」ためには「知識」が必要です。
ですので、思考力を養うためにも「記憶力」が大事になってくるわけです。
第1回の今日は「記憶のしくみ」です。
では、「記憶力シリーズ」を始めまーす!
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・記憶力を強くするにはまずこれを知らないと始まらない
私の知識と経験則
私は子どもたちの可能性を伸ばすために、たくさんの本を読んできました。もちろん、今でも読み続けています。
だから脳科学の本もたくさん読んでます。
特に、東京大学の脳科学研究者である池谷裕二さんの大ファンです。
なぜかと言うと彼のデビュー作「記憶力を強くする」を読んで、本に書かれていたことを実際に試してみたら、とっても効果があったからです。
ですので、これから書くことは、私がたくさんの書物や勉強会で得た知識はもちろんのこと、それだけでなく、実際に自分や生徒に試してみて実際に効果があったものを選んで書いていきます。
子どもに役立つだけでなく、あなたの生活にも役立ちます
私自身これから書いていく方法を取り入れた結果、約1年間で国家資格を含む6つの資格試験に合格することが出来ました。
アラフィフの親父でも、脳の特性を理解して勉強することで、新しい知識を効率的に学ぶことができるのです。
取得した時系列で書くと
・Microsoft Office Specialists Excel2010
・TCCマスターキャリアカウンセラー
・年金アドバイザー4級
・2級キャリアコンサルティング技能士
・年金アドバイザー3級
・メンタルヘルスマネジメントⅢ種
です。
このように効果は実証済みなので、あなたもただ知識として得るだけでなく、実際に試してみてくださいね。
あなたのお子さんだけでなく、あなた自身の生活も潤って来るでしょう。
脳の働きは「忘れること」
「僕は記憶力悪いから覚えられません」という生徒がいます。
昨日の授業でも言われました(笑)
そんな時に私はいつも
「当たり前じゃん、脳ってのはたくさんの情報の中から命に関係するとしか覚えないんだから。都道府県を覚えなくても命に関係ないでしょ?
だから、世の中には「脳をだます」ためのたくさんの記憶法があるんだよ」
て答えます。
そして「だから君も記憶法を知れば覚えられるようになるよ!安心して。」
と続けます。そして時間があるときに「記憶のしくみ」について話をします。
何故なら、脳には毎秒単位で沢山の情報が入ってきます。
それを全部覚えていたら、あっという間に脳はパンパンになってしまうんですね。
ですから、脳はいらない情報はデリートしてしまうんです。
基本的に「生命に関係するものを最優先」にして覚えます。
ここで、問題が生じます。
勉強に関することは、殆どの場合「生命には関係ない」ですよね。
ですから「脳をだます」ことが必要になってくるわけです。
まずは「記憶には種類がある」ことを知ろう!
記憶には種類があります。
10種類以上あるのですが「子どもの勉強」という視点で考えるとそんなには覚える必要はありません。
まずは「短期記憶」と「長期記憶」です。
記憶はその記憶がされている時間の長さで「短期記憶」と「長期記憶」に分けられます。
「短期記憶」とは?
例えば、暗算で(10+24)÷(5-3)という計算をするとします。
その時、まず10+24を計算して34を出します。
次に、とりあえず34は置いておいて、5-3を計算しますよね。
そして2を出して、34を2で割るわけですが、その際に34は一旦頭からは消すじゃないですか。
でも、2を出した後に34を思い出して、34割る2を計算するわけです。
この、34は一旦頭からは消しているのに思い出せますよね?
でも、その後すぐに忘れてしまいます。
これが「短期記憶」です。
また、宅配のピザを注文するときに、その電話番号をそのときだけ覚えて掛けたりするときあるじゃないですか。
あれも「短期記憶」です。
だって、ピザを注文したら忘れてしまいますよね。
それに対して「長期記憶」は長い間覚えている記憶ですね。
先程のピザの注文も、頻繁にしていれば電話番号は覚えてしまいます。
そして「長期記憶」にも種類があります。
「長期記憶」とは?
長期記憶には次の3つの記憶があると覚えて下さい。
1.手続き記憶
2.知識記憶
3.エピソード記憶
呼び方は色々ありますが、大事なのは中身です。
それぞれ説明しますね。
1.手続き記憶
一番初めに発達するのが、この記憶です。
自転車の乗り方とか、泳ぎ方とか、言葉では説明するのが難しんだけど、「体で覚えている」記憶です。
これは強力です。
2.知識記憶
これは6歳位から10歳~15歳位までに発達する記憶です。
例えば、電車の駅名などを片っ端から覚えたり、昆虫とか魚とかの名前を片っ端から覚えたり。(これ私笑)
意味もなく覚えられるんですよ。
だから小学校2年生で「九九」を覚えるんです。
だって、ニニンガシ、ニサンガロクとか意味ないですよね?
ただのリズムです。
だから小学校2年生の時期だと「知識記憶」が活発なときに「九九」を覚えるんです。
ところが、成長に伴って記憶の仕方が変わります。
それが「エピソード記憶」です。
3.エピソード記憶
エピソード記憶は経験記憶とも呼ばれます。
自分の体験や経験を通して覚えた記憶です。
年齢によって記憶の仕方が変わるんです。
実は、記憶の仕方は年齢によって変わるんです。
「知識記憶」優位から「エピソード記憶」優位に変わります。
それがちょうど中学生くらいの年齢なのです。
ですから、中学生から高校生にかけて「記憶の仕方」を変える必要がある訳です。
明日は「あなたの子どもが「知識記憶」優位か「エピソード記憶」優位かを調べるテスト」を紹介します。
これを試すだけで、これからどうやって「記憶」と付き合えばいいのかが解かります。
当然「テストの点数」にも左右しますから、楽しみにしていてくださいね。
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