子どもは可能性を体感できると勝手に伸びる
おはようございます、長谷川です。
昨日はノートの使い方の話をしました。
ノートの使い方が大切なのは知っているけども、なかなかその通りにやらない子どもたちがいます。
そんな子どもたちがやるようになるにはどうしたらいいでしょうか?
今日はその答えの一つを紹介します。
では、行ってみましょう!
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これは7月に入会してきた中2の男の子のケースです。
初めて指導したときに、この子は能力値高いなと感じました。
理解力もあるし、再現力もある。
しかも「ケアレスミスが多い」と自分の課題点を掴んでいました。
にも関わらず、途中式を端折ろうとする。
だから、途中式をきちんと書いて問題を解くように指導しました。
ところが、1回目のときは真面目にやっていても、2回3回と顔なじみになってくるとだんだん手を抜き始める。
そこで
「自分でミスが多いと分かっているよね?
で、君はその解決策もわかってる。
でも、君はその解決策をやらない。
なぜなら面倒くさいから。
何をしに塾に通うようになったのか、もう一度考えてごらん。
こちらのアドバイスをやれないようじゃ、来てる意味がないよ。
お金をドブにすれるようなものだからね。
能力高いのもったいないよ!」
と伝えました。
彼の表情は明らかにムッとしてる。
しばらくの間が空いての授業。
その日は一次関数の1回目。
一次関数は以前も書きましたが中2数学の天王山です。
ここで数学人生が変わると言っても過言ではないくらい大切なところです。
しかも、年齢的に反抗期に入る子が多いこと、学校でも夏休み前後で入ることなどで、子どもたちもなかなか集中出来ない条件が揃ってます。
その時の授業は一次関数とは何かを比例の復習を絡めて導入して、変化の割合について説明しました。
彼の反応から、やはり彼の数学的センスが高いことがわかりました。
こちらの問いかけに、スラスラ答えてくる。今年担当した生徒の中でも断トツの理解力でした。
私も思わず
「君はやっぱり数学のセンスあるなぁ!
こんなにスラスラ答える生徒は今年初めてだよ。」と伝えました。
彼にも一次関数の大切さは伝えてあるので、いつもより丁寧に解いてました。
2ページの問題演習で全問正解。
質問はこの考えであってますか?というもの。
もちらんその考え方はあってました。
で、嬉しかったのが、彼から
「やっぱり、自分の能力を伸ばすには途中式をきちんと書いて問題を解くことなんですね!」って笑顔で言ってきてくれたこと。
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これが「ノートの使い方が分かっていてもなかなかやらない子どもが、やるようになるための一つの答え」です。
その通りにやったら自分の能力が伸びて来ることを実感させることですね。
「あー、ホントだ!!」って感じさせることで、それをやるようになるんです。
当たり前のことなんだけど、それを指導するのはコツがいります。
そのコツは4つの手順で行います。
1.その子の良いところを見つけること。
2.その良いところをさらに伸ばすにはどうしたらいいのかを具体的にアドバイスすること。
3.その子がその通りやったら承認すること。
4.更に伸びてきたら称賛すること。
指示したとおりにやったら「承認」する。
力がついてきたら「称賛」する。
「行動したこと」と「その結果、伸びてきたこと」その二つをしっかりと子どもに伝えること。
それが我々大人の子どもを成長させるための役目です。
まだまだ暑い日が続きますね、お身体ご自愛ください。
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