「見える化」のススメ
おはようございます、長谷川です。
今日は以前ノートの使い方の話をしましたが、その続編的な内容です。
ノートは答えを書くメモ帳ではありません。
今日のテーマは「見える化」です。
では、行ってみましょう!
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頭にあることをノートに書いてみよう
これ本当に大切です。
勉強面でもそうですし、悩みを解消させる時も、キャリアカウンセリングでも、この「見える化」は大切です。
知人の起業家も「見える化」の大切さを語ってました。何かしら企画を考える時にリサーチしたことを「見える化」していくことで、「これだ!」と感じるアイデアが出てくるんだそうです。
私もやってます。
何かもやもやしたら、もやもやの原因になりそうなことを思いつく限り書き出します。そうすると意外なことに行きつくこともあったりします。
心の中が整理整頓出来るので、書き出すだけでも心がスッキリします。
これ勉強でも同じです。
子どもたちはやたら暗算したり、頭の中だけで考えようとします。
これ、頭が良さそうに見えて実はとても非効率的なんですね。
なぜかと言うと、例えばその子どもの能力を100とした時に、暗算で20%、それの結果を短期記憶するのに20%とか使ってしまうと、思考に100%使うことが出来ません。
ですから、途中式を書いたり、図を書いて考えたり、とにかくノートに書き出すことで、思考力を効率的に使うことが出来るわけです。
これをやらないからケアレスミスが減らないんですね。
・自尊心を育むことに繋げるには?
この間の中学受験科の小学4年生の生徒への指導。
彼は植木算が苦手。だから、簡単に図を書いて考えることを前回指導しました。
ところが宿題で出した問題の正答率がめちゃくちゃに低かったんです。
彼は「何か全然わからない」とのこと。
ところか、ノートを見ると図が一つも書いてありません。
ここは叱りました。
なぜなら彼は「図を書くことがめんどくさい」から手を抜いたからです。
こういう自分自身に対して手を抜く行為は「自尊心」が育まれません。寧ろマイナスです。
ただ叱り方には注意が必要です。何故なら、上手く叱らないと先生の顔色を伺うようになってしまうからです。
そうなると自分の為ではなく先生の為にやるようになります。
それでは「自尊心」は育まれません。それでは子どもを育てる立場としてはダメですよね。
ですから、その時も先生のためではなく、自分のために図を書くように伝えました。
中には小学4年生にそんな事言っても通じないから意味が無いという教師もいますが、私はそうは思いません。
心から伝えることが出来れば、必ず通じます。これは約30年近く指導してきた体験から感じることです。
もしその時通じなくても何年後かに「あの時の事はこういう意味だったんだ!」と気づくんですね。
私も父親から言われたことが分かったのは仕事をするようになってからでした(苦笑)
「あー、あの時親父が言ってたことはこのことか!」みたいに、ヒシヒシと親父の言葉が蘇ってきましたから。
言われたときは「うるさいな!」って感じた気持ちが、その瞬間「ありがたいな」という感謝の気持ちに変わりました。
いつの日か伝わるのであれば伝えるのが大人の我々の役目だと思ってます。
話それたので戻します。
・「見える化」の効果を体感させること
その生徒にはその場で直ぐに図を書いて考えてもう一度解くように指示しました。
そうしたら、10問中、8問正解できました。
ここは承認するところです。
「ほら、君がきちんと図を書いたらできたでしょ。
君はこの問題解く力を持っているんだよ。
もっと自分を能力を発揮できるようになるためにはどうすればいいのか?考えようね」
と伝えました。
彼は少し涙ぐんでました。
でも、その後物凄い集中力で問題を解き、授業が終わったあとは笑顔で帰っていきました。
「見える化」だけではないのですが、子どもにできるようになって欲しいことは、そのことをやる意味を伝えるとともに、その効果を体感させることが大切です。
そうすれば、自ずとやるようになります。
もちろん、それまでにどのように育てられたのかによってその効果の実は変わるのですが。
それはまた別の機会で話したいと思います。
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