もっと意識を持って問題を解け!

もっと意識を持って問題を解け!

おはようございます、長谷川です。

もし、あなたの悩みが「うちの子どもは真面目に勉強しているのに、テストの点数が取れない」というのであれば今回のテーマはビンゴかもしれません。

もっと意識を持って問題を解け!

では、行ってみましょう!
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ただ解いているだけではダメ

中学3年生のA君は塾ではとても真面目に取り組んでいる生徒です。

宿題を忘れることはまずありません。

にも関わらず、テスト点数はいつも平均点くらいでした。

まあそれでも昨年入会した時には、正負の数の計算も怪しかったのでその時をのことを考えるととても出来るようになったのですけど。

この間久しぶりに彼の数学を担当した時に感じたこと、それは「問題をただ解いているだけ」ということ。

彼は融通の利かないところはありますが、真面目なのでその時指示したことはちゃんとやろうとします。

ですから、普通に見ていると「ちゃんと出来ている」と感じてしまいます。

この時は彼のことを何とかしたいと常日頃から考えているので、2次方程式の計算問題を10問ランダムに出題してミニテストを行いました。

何故なら、テストで高得点を取るためには問題を見極める力が必要だからです。
ですから、4種類の2次方程式の問題をランダムに解かせることで、「彼の問題を見極める力」を私が見極めようと考えたからです。

それまでの彼に関する報告書を読むと2次方程式の計算は出来ているとのこと。
ところがミニテストの結果は2割。
100点満点換算にすると、20点!

「えっー!!何やってんの」

本人も相当ショックな様子です。

普通ならここでもう一度2次方程式の計算問題を1から指導してしまうところですが、私は違う対応をしました。

以前の記事に書いたとおり、彼は問題を解く力が無いのではなくて、見極める力が養えてないんです。
前期・期末テスト【中3数学で高得点を取るための極意:具体例】

この記事を読んだ方はお分かりかと思いますが、彼は2次方程式の計算問題の解き方が分かっていないのではありません。

4つのパターンを全て分かっているし、目の前で解かせても解けるんです。

ではなぜ彼は2割しか正答できなかったかと言うと、「問題を見極める力が養われていない」からです。

では、なぜ真面目に問題を解いてきた彼が「問題を見極める力」を養うことが出来なかったんでしょうか?

・真面目に問題を解いているのにテストで点数が取れない子どもの共通点

それは「問題を意識して解いていなかった」からです。
詳しく言うと「1つ1つの問題がどのように考えれば良いのかを意識して問題を解いてなかった」ということです。

彼は真面目なので1つ1つのことは言われた通りやります。

でも、1つ1つの問題がどう言う考えでとけばいいのかとか、
例えば今回の2次方程式の計算問題であれば、あの4つのパターンのどれを使えば良いのかと言うことを意識して解いてなかったんですね。

ただ、目の前にある問題をただ何の意識もせず解いていくだけ。
こなしていくと言った方があっているかもしれません。

だから、ランダムに出題されると「この問題はどの解法を使うのか?」ということを意識して解いてこなかった彼は、どうしたら良いのかわからずただ思いついたまま適当に解いていたのですね。

ですから、「この問題を解くにはどう考えたら良いのか?」「どの公式を使えば良いのか?」それを意識させること

そして意識して問題を解くとはとういうことなのか?」を具体的に説明することが必要です。

ここで気をつけたいのが、つい「もっと頭を使って解け!」とか「考えて解け!」とか「もっと意識して解きなさい!」のような抽象的な話だけでは、彼のような生徒はこちら側の意味を汲み取れません

昨日の記事でも、抽象化の話をしましたが、彼のような生徒は抽象から具体に変換するいわゆる演繹が苦手です。

ですから、教える側が変換して伝える必要があります。

今回はテキストの問題を使って、1つ1つ具体的に説明しました。

そして次の日に同じようにランダムに10問の2次方程式をミニテストさせてところ、8問正解、正答率は80%まで上がってきました。

このように「何を」「どうやって」やることが「意識して問題を解くこと」なのかを、具体的に教えることが大切なわけですね。

期末テストで結果を出せるように応援していきます。

 

きちんと「正負の数」について勉強し直したい方はこちらをご覧ください。
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