ノートの使い方が分からない子どもたち
成績不振で塾に入ってくる生徒のほとんどがノートの使い方を分かってない。
答えを書くものだと勘違いしてる。
だから、私はその都度、「ノートは頭の中で考えてることを書き出すもの」と伝えてる。
でも口頭で伝えただけでは伝わらない。
だから、直接子どものノートにやり方を書いて実際にやらせてみる。
なぜならほとんどの子どもたちは「実際にどうしたらいいのか」をイメージ出来ないからだ。
これに関しては多くの教師側が勘違いしてる。口頭で伝える、もしくは板書やプリントを渡して説明する。
たったそれだけで子どもたちがノートを使えるようになると勘違いしてる。
中にはさっき説明しただろ、ちゃんと聞いてろって怒る教師もいて、開いた口がふさがらない。
この勘違いの連鎖が子どもたちのノートが書けない理由になっているのだ。
子どもたちは発達段階。必要なのは承認と称賛。
子どもたちは発達段階にあるわけだから、分からなければ教え直せばいいだけ。怒る必要はない。
それも出来るようになるまで何回も何回も。自転車に乗れるようになるのと同じ。
怒ったってできるようにはならない。むしろ出来るようになったときにさり気なく褒める
のがいい。
先日、こんなことがあった。
ある中学2年生の女の子。バリバリ反抗期(笑)
1冊のノートに全教科を書き込んでる(笑)
私はこれをオールマイティノートと読んで完全に否定してる。
何故ならそれをやっていた生徒が例外なく成績が落ちることを経験則で知っているからだ。
理由は簡単でオールマイティノートにする理由が「面倒くさい」からだ。要は勉強から意識が遠のいてるわけ。
(この「面倒くさい」については別の機会にテーマとして取り上げたい。)
だから、その時も彼女に各教科ごとに1冊ずつ用意するように伝えた。用意するまで1ヶ月かかった。でも辛抱強く怒らずに伝えた。
もちろんノートの使い方も説明する。
実際に子どものノートに直接書く。この通り書いてご覧と。
それでも、できない子がいる。それは反抗してるのではなく、本当にできないからだ。
そういうときは赤ペンで書いてなぞらせる。それから自分でやらせてみる。出来るようになるまでその繰り返し。
出来るようになったら「出来るようになったね!」とちゃんと子どもに伝えて承認する。これが大切。
話戻って先ほどの女の子。
先日、久しぶりに担当したらノートを上手に使えてた。
私はなんか嬉しくて
「ノートの使い方上手になったね」
って伝えたら、
彼女は照れながら
「だって先生が前にノートの使い方が良くなってきたねって褒めてくれたじゃん。だから、それを続けてるんだ」
って嬉しそうに話してくれた。
この話は、別に自慢がしたいのではなくて、こういう小さなことの積み重ねで、子どもたちは成長していくということが伝えたいのだ。
出来るようになるまで、何回も何回も根気よくやる。
怒る必要はない。やったことは承認する。上手く出来たら称賛する。ただ、その繰り返し。もちろん叱らなければならない時もあるが、それは子ども自身が自分を大切にしてないときだ。
子どもたちが発達段階にあることを大人の私たちは忘れてはならない。
そう自分にも言い聞かせています。
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