「私数学苦手なんです」の原因と解消するためのヒント
「私数学苦手なんです」
このセリフ何回(いや何百回)聞いたことやら(苦笑)
でも、問題なのがそのセリフの後の思考なのである。
「だから、人一倍頑張ります!」
となるところを、ほとんどの子どもたちが
「だから、数学は勉強しません!」
ってなっている。
子どもたち心(もしくは無意識)のなかで、
苦手・不得意=努力しなくていい
という暗黙の方程式を立てているのだ。
何故かと言うと、我々大人側の子どもたちに対する接し方が下手だからだ。
子どもの行動を承認しなくちゃいけなのに、「そんなの誰でもできる」とか「何回言ったらできるようになるの」とか「もっとちゃんとしなさい。〇〇ちゃんはね…..」とか。
これでは子どもはやる気がなくなるどころか、やらないという選択肢を選んでしまう。
しかもテストの点数で怒られる。
可哀想なのは教える側が下手くそなのに、怒られる場合だ。
こうなると子どもは被害者である。
小さい頃の「出来なかったら怒られる」という経験から「怒られるんだったらやらない」という思考回路が出来上がる。
(※あえて叱るではなく怒ると書いてます)
もちろん怒り方が上手い大人もいる。
何が違うのか?よく観察してほしい。
違いは
「圧倒的な承認」
なのだ。
子どもが「行動」したことを「承認」している。
「承認」しながら「改善」してくれるから、子どもたちは怒られても「努力」するようになる。
もちろん勉強の場では怒らない方がいい。
子どもが勉強していることを「承認」しながら、出来るようになるまで繰り返しやり方を教えて練習を積ませればいい。
勉強とか、世の中の大半のことは「慣れ」でなんとかなる。
もちろん1流になるにはこれ以外の要素も必要である。
しかし、まずは「慣れ」だ。
だから、出来るだけ子どもが「行動」したことを「承認」しながら、出来るようになるまで寄り添ってあげること。
出来るようになったら「称賛」すること。
そうすれば、子どもの中に「頑張ればできる」「努力すればできる」という「自己効力感」が芽生える。
むしろ「努力することは楽しいこと」になり、「努力してるなんて感覚すらなくなる」
そうなれば「私数学好きになってきました!」「先生、次のテストは行けるかもしれないです!」と目を輝かせて伝えてくれる。
これは机上の空論ではなく、私が27年間約2000人の子どもたちを指導してきた体験則である。
昨日も中学2年生の女子生徒から「最近、数学ができるようになって来ました」と嬉しそうに笑顔で言われた。
子どもが目をキラッと輝かせる瞬間にこっちも笑顔になる。
とても嬉しい瞬間だ。
子どもを承認すること。
この大切さを知って欲しい。
これこそが「私数学苦手なんです」という心を解消するため最大のヒントである。
小手先の教え方だの、〇〇勉強法なんてのはその後の話だ。
まずは子どもたち行動を「承認」することから始めてみよう。
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