今回の内容
約分のできない子どもたち:その改善方法
おはようございます、長谷川です。
昨日の都道府県と県庁所在地のテストで、ある女子生徒が東京都の県庁所在地を「はらじゅく」って答えてたのが、その子らしくていいなぁと思わずニッコリしてしまいました。もちろんその後、特訓でしたけど(笑)
それはさておき、今日の話です。
ここ数年増えてるなって感じるのが「数字に対する感覚が身に付いてない子どもが増えている」ということです。
例えば「偶数の約分に気づかない子どもたち」です。
ゆとり教育は本当に終わったのでしょうか?
現状の目の前にいる子どもたちを見ていると、私にはそう思えません。
ちょっと危機感を持った方がいいなとすら思ってます。
この「偶数の約分に気づかない」というのはひとつの例です。
全体的に「数に対する感覚が身についてない」と感じることが多いです。
これが今日のテーマです。
では、行ってみましょう!
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偶数の約分に気づかない子どもたち
ここ数年気になっていることがあります。
それは「偶数の約分に気づかない子どもたち」は増えていることです。
以前は「偶数とか3や5の倍数の約分はできるけど、7の倍数は気がつかない」とか
そんな印象でした。
偶数の約分は出来ないと恥ずかしいくらいのもの。
だから以前だったら、子どもたちも偶数の約分を忘れていたら「やっちゃった!」って少し恥ずかしそうにしていたくらいです。
しかし、最近は偶数の約分を間違えても「それがなにか?」って感じの子どもが多いなあって(苦笑)
もちろん余裕で約分ができる子どもはいますよ。
なんだけど、「偶数の約分でミスをする子ども」の割合は増えると感じます。
しかも、そのことに気を止めてません。
こっちが焦るくらい「だから何なの?別にどうでもいいじゃない」っ感覚なんですね。
うーん、なんか違うんだよな。
この問題ってただ「偶数の約分が出来ない」だけではないのに……。
ただ、文句ばかり言っていてもしょうがないので、何とかしないとね。
・見当がつけられない子どもたち
偶数の約分以外でも、こんな数字に対する感覚が身に付いてません。
10が10集まると100とか、
20が5こ集まると100とか、
25が4つ集まると100とか、
この辺りの数の認識も、以前の子ども立ちと比べると弱くなってきているなぁと感じます。
この数の認識があると0.25を見て、1/4だと気づきます。
0.75を見ても、すぐに3/4と気づきます。
だから、数字を見て「だいたいこのくらいかな?」と当たりをつけることができるようになります。
この当たりをつけるというのがとても大切。
割り算などの計算力には欠かせないスキルになります。
これができるようになると、だいたいのモノの大きさが分かるようになるので、応用問題を解く時の指針になりますから。
また日常生活でも大切なスキルです。
買い物する時にも使いますよね。
予算がいくらだから、これは何個くらい買えるとか。
ローンを組む時に、月に幾らで何ヶ月かかるとか。
おおよその見当を付けられないとお金を使う感覚がうまくいかず、浪費癖がついたりして、大変なことになります。
勉強の話に戻すと、夏休みの宿題がこれだけあるから、1日何ページ解かなければ終わらないとか、何日までに読書感想文を書くための本を読み終えなくちゃいけないとか。
そういった諸々のことに影響してくるんです。
・でも別にそんなことどうでもいいんじゃないの?
で、当たりをつけるのが下手な子は、結局「めんどくさい」で有耶無耶にしてしまうのです。
これはまずいですよ。
何をやるにも「めんどくさい」ですから。
更に性格が神経質な場合、数の感覚が上手く扱えずに、物事をきちんと整理して把握できないことを、自分のせいにして「自己嫌悪」に陥るケースもあります。
こうなると、マイナスの無限ループに突入して、学校に行くことがめんどくさいになったり、また鬱病などの精神疾患にだってなりかねません。
これは徐々に進行していきます。
はじめは、勉強とか自分の苦手なことから起きてきますが、
放っておくと自分が好きなことにも「めんどくさい」になってきます。
以前、不登校になった子がいたのですが、彼は「ゲームやるのもめんどくさい」って言っていました。
・どうすればいいのか?
では、数字に対する感覚を身に付けるためにはどうしたらいいのか?
私は、小学校の算数に戻って、約数公約数、倍数公倍数の勉強をすることをお勧めします。
また、計算の練習も毎日少しずつでいいからやって行きましょう。
なぜかと言うと、ある程度の量をこなすことで、それが質に変わるからです。
数をこなすことで、無意識のレベルで計算ができるようになり、当たりをつけられるようになります。
ただ計算問題を解いているだけではないんですよ。
そのコツコツと地道な努力が、「わかった」から「できる」に変えるし、数字に対する感覚を磨くことになるのです。
夏休み中に対策をしておきましょう。
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