今回の内容
通分ができない・遅い子どもへの処方箋
おはようございます、長谷川です。
以前、約分の話をしました。
今日は通分です。
通分できないですよ(苦笑)
というわけで、今日のテーマは「通分ができない子どもへの処方箋」です。
では、行ってみましょう!
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通分ができない子どもへ処方箋
・通分ができない子どもたちの現状
通分ができない子どもが増えています。
通分というのは分数の足し算や引き算をするときに、分母を揃えることですね。
これができない子どもは増えているんですね。
子どもたちはどうやって計算しているかと言うと、それぞれの分数の倍数を頭で考えて、同じやつを見つけるんです。
これ頭の回転が早い子や数の感覚がある子どもなら良いのですが、そうではない場合「分数の計算は無理!やらない!」ということになります。
実際に多いですよ「私、分数無理なんです!」って言う子どもたち。
・なぜ通分ができない子どもたちが増えているのか?
子どもたちの話を聞いていると、原因は「小学校教育」にあると感じます。
なぜかと言うと、以前だったら必ず練習していた(させられていた?(笑))連除法がほとんど扱われないからです。
子どもたちに「連除法」を学校でも習ったかどうか聞いてみると、3パターンに分けられます。
2.何それ?そんなのやってない。
3.連除法の名前は知らないけど、やり方は知っている。
それぞれ説明します。
1.紹介だけされた。
これが1番多いですね。
学校の先生が黒板でやり方をだけ説明して「こんな方法もあるよ」っていう場合です。
説明を受けただけですから、もちろん子どもたちは出来ません。
理解すらしていません。
2.何それ?そんなのやってない。
これは子供たちが授業を聞いてないのではなく、先生が省いちゃたケースです。
はじめ子どもから聞いたときは授業をちゃんと聞いてないんじゃないの?って思いましたが、同じクラスの子どもたちに聞いてみても、皆んな知らないって言っていたので、省いちゃたんでしょう。
3.連除法の名前は知らないけど、やり方は知っている。
これはレアモンです(笑)
知ってる子どもには「良い先生に当たったね〜!」って言ってます。
この間指導した中学2年生の女子生徒は、百ます計算を広めたことで有名な陰山先生のやり方を知っていました。
その生徒は、その方法で学校でも練習していたので、分数の計算は早いし正確でした。
・では、どうすれば良いのか:連除法を身につけさせるコツ
学習塾に通っている子どもたちは、恐らく指導してもらってるのではないでしょうか?
私が担当した場合は、連除法を教えて練習をしてますから。
もしあなたのお子さんが中学生だった場合でも、小学校の問題集に戻って、倍数・公倍数について練習をしましょう。
例えば、
2の倍数と3の倍数をそれぞれ書かせてみます。
2の倍数{2,4,6,8,10.12,14,16,18,20,22,24……}
3の倍数{3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,33……}
その後2の倍数と3の倍数の両方に出てきた倍数に◯をつけさせます。
そして、それを下のように書かせます。
2と3の公倍数{6,12,18,24……}
このようなそれぞれの倍数を求めてから公倍数を求めるやり方を5,6問やった上で、連除法を教えます。
何故ならその方が連除法のありがたみを感じるので、子どもは連除法を学ぼうという気持ちになるからです。
計算方法を学ばせる時には、「この方法を使った方が簡単に計算ができる!」という感覚、すなわちこの計算方法を学ぶと良いことがあるという「ありがたみ」を感じるように持っていくのがコツです。
ぜひ夏休み中に復習をしておきましょう。
通分や約分の攻略法の動画を特典として付けました。
→「正負の数」をきちんと学ぶためには?
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▷ 勉強が嫌いな子どもへの処方箋
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